ドローンを活用した環境調査・地形調査のメリットや課題とは

ドローンを活用することで環境・地形調査のための機材準備や人員の災害リスクを減らし、森林などの調査・測量が、地形を問わず広範囲で実現できます。赤外線、ズーム機能付きカメラなどを搭載すれば多くの環境へ適用可能です。

環境調査や地形調査について聞いたことはあっても、何のために行っているのか明確に答えられる方は少ないかもしれません。あまり知られてはいませんが、環境調査・地形調査は、ともに重要な調査の一つです。

こちらでは環境・地形調査の重要性や、昨今注目されているドローンを活用するメリット、解決すべき課題をご紹介します。

環境調査とは、文字どおり環境そのものの調査のことです。空気・音・水などの生活環境、森林に住む動植物の数や生態、分布などの自然環境、また街の景観などの都市環境における調査など、調査内容は多岐にわたります。

地形調査も文字どおり、行うのは土地の高度や地形状況、広さなどの調査です。

これらを知ることで、例えば水害が発生していないかなどのトラブルを未然に防ぎ、がけ崩れが起きそうな危ない場所がないかなど、危険区域の発見や対処も可能です。

大切な命、そして自然を守るためにも、事前に危険地帯を把握するための環境・地形調査は欠かせません。しかし、がけ崩れや水害が起きそうな調査対象区域は危険度が高く、調査するのは困難です。

また、地形調査は調査範囲が非常に広くなることから、費用も時間も膨大になりがちです。そこで、昨今ドローンが注目され、各調査で役立てられています。

環境・地形調査にドローンを用いると、どのようなメリットがあるのでしょうか。代表的なメリットをいくつかご紹介します。

ドローンは無人航空機ですので、地形に関係なく空から広範囲を効率的に調査できます。整備された道に沿う必要もなく、樹木や建物に邪魔されません。そのため、短時間で広範囲の調査が可能です。

また高度を上げることで、一度の調査で確認できる範囲も広がります。カメラやレーザーを搭載することで、広範囲の航空写真撮影も可能です。搭載する機材を赤外線対応のカメラにすることで、普段は確認しづらい夜間の調査もできます。

ドローンを用いて測量もできるため、CADと併用してより精巧な3Dモデルの作成も可能です。

ドローンは、災害発生時など人が足を踏み入れにくい場所の調査も可能です。

他にも、噴火活動を行っている火山の周辺状況の調査、土砂崩れが起こった場所の現状把握などにも活用できます。

環境・地形調査においてメリットが多いドローンですが、解決すべき課題もあります。ドローン活用における代表的な課題は、以下のとおりです。

機械であるからこそ融通が利かない点が課題として挙げられます。バッテリーの残量が0になってしまうと動かせなくなりますので、人が行けない場所に落下した場合は回収が困難です。

また、セスナやヘリコプターなどに比べるとスピードは出ません。そのため、一刻も早い調査が必要といった際に対応できないこともあります。

加えて、ドローンはあくまでも無人航空機ですので、障害物を自身で動かすことは基本的にできません。木々などに覆われた場所だと、測量の精度が下がることもあります。

環境・地形調査は、ともに日常生活では欠かせない調査ですが、重要な調査でありながら時間や費用がかかることが大きなネックでした。しかし昨今では、無人航空機「ドローン」が様々なシーンで活躍しています。

ドローンを活用することで実際に人が現場まで行く必要がなくなり、地形に関係なく広範囲の調査ができるようになりました。赤外線カメラなど専用の機材を用いることで、より詳しい調査も可能です。また、撮影写真とCADを組み合わせて、詳細な3Dモデルを作り上げられます。

ただし、ドローンによる空撮は一朝一夕で行えることではありません。確かな操縦技術や撮影技術を磨くことはもちろん、目的に沿ったドローンを選ぶ目も必要です。地形に沿って一定の高さをキープした操縦が必要になる地形調査などは、ドローンを手にしたばかりの方には難しいのが実情です。

テクノオリーブ株式会社では、産業用ドローンや高性能のGNSS機器を揃えており、各資格を取得した経験豊かなスタッフがお客様のご要望にお応えいたします。ドローンを用いた調査・測量が必要な際には、まずはお見積もりからでも承りますので、ぜひお気軽にご相談ください。全国への出張対応も可能です。

テクノオリーブ株式会社 Techno.Olive