テクノオリーブ株式会社　Techno.Olive

ドローンで行う点検作業と普及の背景

ドローンで行う点検作業とは、機体にカメラを搭載したドローンを用いて、空撮して状態確認を行う作業です。小さいヘリコプターのような機体を遠隔操作して飛ばしますので、人間が確認しづらい危険な場所や高所などの確認が比較的安全に行えます。

ドローンを用いた構造物点検が普及した背景には、危険作業による事故（リスク）回避、不足している労働力の補填が挙げられます。

構造物のメンテナンスにおいて、生身の体で赴くのは非常に危険が伴う場所も少なくありません。点検作業中に起きる痛ましい事故を少しでも防ぐにあたって、ドローンは大きく役に立っています。

また、少子高齢化が進んでいることから、日本では労働力不足問題が如実に現れています。人手が足りていない中で、ドローンのように機械が労働力を補えるようになったことは、労働環境の改善に大きな影響を与えました。

点検にドローンが活かせる施設

・マンション・ビル

マンションやビルなど高さのある建造物・施設の点検は、ドローンが活躍します。これらを人間が点検する場合は、足場を組むもしくは高所作業車を用意することなどが必要ですが、ドローンの場合は必要ありません。

・プラント関連

煙突・タンク・ボイラーなど、工場にある設備・プラントには点検を行うにあたって危険を伴うものが非常に多いです。ドローンを使えば、広範囲を迅速かつ安全に点検できます。

・配管

建物の高所に設置されている配管や地下にある配管、内部に有害物質が流れている配管などの点検にも、ドローンは役立ちます。立地自体の危険性はそこまで高くなくとも、その場所に有害な物質が充満している場合、人間ではなく機械が点検を行うことでリスク回避が可能です。

・メガソーラー発電施設

大型の太陽光発電施設は、大量の太陽光パネルを用いていますので、点検には通常よりも人員やコストがかかります。ドローンを使って点検を行うことで、コストが削減できるだけでなく、異常を検知できるカメラを使えば、人間の目では見つけづらい異常にも迅速に対応可能です。

・船舶

大型船舶のタンクやマストなどの点検作業は、時間がかかることや作業員の安全確保が課題です。カメラを搭載したドローンを使えば、点検の負担を軽減しながらも正確な調査ができます。

点検にドローンが活かせるインフラ

・橋

通常、橋の点検には点検用の特殊車両の手配や一時通行止めの実施などの手間がかかります。ドローンを使えば、そのような手間を省きながらも橋の状態を確認でき、橋の裏や下などといった難しい場所の点検もスムーズに行うことが可能です。

・鉄道

鉄道は、都市部はもちろん場所によっては山間部まで敷かれていますので、点検作業をスムーズに行えないケースも少なくありません。場合によっては危険な場所も存在します。この点、ドローンを使えば、危険な場所に人間を派遣するリスクを軽減し、点検作業をより効果的かつ効率的に行うことが可能です。

・高速道路

高速道路の点検は、広範囲で通行止めを実施する必要があり、手間がかかります。ドローンを使用すれば、人員や時間を減らしつつ効率的な点検の実施が可能です。

・送電線

送電線の点検は高所で行いますので、人間が目視で確認する際は安全に配慮しなければなりません。ドローンを使えば、安全かつ効率的に点検を行うことが可能です。