テクノオリーブ株式会社　Techno.Olive

赤外線カメラ搭載ドローンを利用した外壁点検とは

赤外線カメラを搭載したドローンを飛ばして建物の周囲から外壁を撮影し、外壁の浮き・剥がれを温度差により検知する方法です。

外壁が浮いていたり剥がれていたりする箇所は、他の部分と比べ隙間ができ、その部分が空気によって温められるため、赤外線で検知できます。

赤外線カメラ搭載ドローンを使うメリット

・事故防止につながる

高所での点検作業中に起きやすい、転落事故や物の落下事故を減らせます。ただし、操作ミスや機械のトラブルでドローンを落下させないように注意しなければなりません。

・作業員の人数を削減できる

足場を組んだり撤去したりする作業員や警備員をはじめ、現場の点検を行う作業員の人数など、期間を通して必要とする人員を大幅に削減できます。

・大幅に時間を短縮できる

従来の打診調査に比べて、現場での作業時間を大幅に短縮できます。通常、建物の調査には半月～1ヵ月程度の期間が必要ですが、ドローンの場合の撮影日数は基本1日です。予備日を含めても2日程度で作業が完了します。

・点検結果を一定の基準でデータ化できる

赤外線カメラ付きドローン点検の最大のメリットは、可視化したデータを取得できる点です。従来の打診調査では、人間の感覚的な判断を基準としていました。しかし、赤外線カメラで取得したデータは人間の主観に頼らず、客観的なデータとして残りますので、人によって判断がぶれることがありません。

赤外線カメラ搭載ドローンを使用する際の注意点

・使用カメラごとの適切な撮影距離を守る

赤外線カメラによる外壁調査には、適切な撮影距離があります。撮影対象からカメラの距離が近いほど高い精度で撮影できますが、距離が近すぎると何を撮影したのかわからなくなります。しかし、距離が遠すぎると撮影の精度が落ちるため、適切な撮影距離を保つことが重要です。

カメラの性能によって適切な距離は異なり、同じ性能のカメラであれば、焦点距離が長いほど遠くの対象物を鮮明に撮影できます。

・天候・気温の影響を受けやすい

赤外線カメラを用いた調査特有の注意点です。壁面とタイルの隙間に存在する空気の温度を赤外線カメラで検知することでタイル浮きの判断を行いますが、例えば、夏の晴れの日など日光が1～2時間当たると、壁面全体がかなり温まります。このような条件下では温度差の確認が難しく、赤外線カメラでのデータ取得が不可能です。

逆に冬場であっても、1日中晴れている日でないと壁面が十分に温まらず、赤外線カメラでのデータ取得が困難になります。

・飛行制限がかかっている可能性がある

ドローンはどこでも飛ばせるわけではありません。法律や条例により、飛行が制限される場所であったり、飛行のために手続きをしなければならなかったりします。また、ドローン本体の重量が100g以上ある場合、航空法が適用されますので、外壁点検を行うエリアについても調査が必要です。

テクノオリーブ株式会社では、赤外線カメラを活用したドローンによる外壁点検も承っております。まずはお見積もりからご相談ください。